○番目の値を求める/LARGE関数・SMALL関数
MAX関数やMIN関数は、あるデータの中での1番大きな(小さな)値を求める関数ですが、2番目あるいは3番目の値を求めるときには『LARGE関数』『SMALL関数』を使用します。
LARGE関数で月間売上トップ3を求める
『LARGE関数』は、データの中で○番目に大きな値を求めるときに使用する関数です。サンプルの月間売上トップ3を、LARGE関数を使って表示してみましょう。
- セルJ9を選択する。
- [関数の挿入]ボタンをクリックし、[関数の挿入]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図03-01 セルJ9を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリック
- [関数の分類]ボックスから[統計]を選択する。
- [関数名]ボックスから[LARGE]を選択する。
- [OK]ボタンをクリックし、[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図03-02 [関数の挿入]ダイアログボックス
- セルE5からE40をドラッグし、[配列]ボックスに「E5:E40」と表示されたら[F4]キーを押して絶対参照にする。
※2位以降のセルに数式をコピーすることを考慮し、配列は絶対参照にします。 - [Tab]キーを押して[順位]ボックスにカーソルを移動する。
※ [順位]ボックス内をクリックしてカーソルを移動することもできます。 - セルH9に「1位」の「1」が入力されているので、セルH9をクリックして[順位]ボックスに「H9」と表示されたことを確認します。
- [OK]ボタンをクリックします。
▼ 図03-03 [関数の引用]ダイアログボックス
セルJ9に1番大きい値が表示されました。
▼ 図03-04 最大値を表示オートフィルで数式をコピーし、2位と3位も表示してみましょう。
- セルJ9の右下にマウスポインタを合わせ、+の状態でセルJ11までドラッグする。
▼ 図03-05 オートフィルでセルをコピー
LARGE関数がコピーされ、2位と3位が表示されました。数式内で配列を絶対参照に指定しておいたので、同じデータで集計ができました。
SMALL関数で月間売上ワースト3を求める
同じように小さい順でも求めてみましょう。○番目に小さい値を求めるには『SMALL関数』を使用します。ここでは関数名を入力し、ショートカットキーで[関数の引数]ダイアログボックスを表示する方法を利用しましょう。
- セルJ12を選択する。
- 数式バーに「=SMALL」と入力し、[Ctrl]+[A]キーを押して[関数の引数]ダイアログボックスを表示する。
▼ 図03-06 ショートカットキーを使って[関数の引数]ダイアログボックスを表示
- セルE5からE40をドラッグし、[配列]ボックスに「E5:E40」と表示されたら[F4]キーを押して絶対参照にする。
- [Tab]キーを押して[順位]ボックスにカーソルを移動する。
- セルH12に「1位」の「1」が入力されているので、セルH12をクリックして[順位]ボックスに「H12」と表示されたことを確認します。
- [OK]ボタンをクリックします。
▼ 図03-07 [関数の引用]ダイアログボックス
1位が表示されました。オートフィルで数式をコピーして2位と3位を表示させてみましょう。
- セルJ12の右下にマウスポインタを合わせ、+の状態でセルJ14までドラッグする。
▼ 図03-08 オートフィルでセルをコピー
SMALL関数がコピーされ、2位と3位が表示されました。これでトップ1~3、ワースト1~3がすべて表示できました。